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日本最西端の与那国島で一人と一頭から始まった南の島の馬暮らし。
そこに集まった馬好きな若者たちが沖縄中に散らばり、
それぞれの馬暮らしを始めています。





バックパッカーと馬3 モロッコ・マラケシュ

今回は「観る」馬を。

色々と馬のエンターテイメントはあると思いますが、民族色の濃いショーとして有名なモロッコのファンタジアのことを伝えたいと思います。

 

まず、モロッコという国の位置ですが、前回までのエジプトからサハラ砂漠を西へ行くとリビアチュニジアアルジェリア、という国々が地中海の南側に並び、そしてモロッコにたどり着きます。ジブラルタル海峡を挟んでスペインのすぐ南に位置する、アフリカの北西端、やはりイスラーム世界の一部です。

馬に関わる歴史としては、北アフリカサラブレッドやリピッツァナーの源流となると言われる、バルブ種という馬の原産地と言われます。

ローマ・カルタゴの時代からイスラーム勢力の盛衰に至るまで、戦争・交易・遊牧民の移動などで馬の活躍もめざましかった地域が北アフリカなのです。

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アフリカ・イスラーム・地中海、砂漠・海・山、様々な要素が絡み合い、織り交ぜられたこの「モロッコ」は旅行者の間でも人気の国。僕もだいぶ昔に短期間でしたが訪れました。まだ20歳だったと思います。お金もあまりなく、何にお金と時間を使うか悩んだ挙句に決めたのが、北アフリカ最高峰のトゥブカル山への登山と、古都マラケシュにて「ファンタジア」を観る事、でした。

 

ファンタジアは一言で言えばモロッコ伝統の騎馬戦術を再現した騎馬ショー。もともとは騎馬戦の訓練であったり、農民たちの祭りであったと言われますが、現在、旅行者が簡単に観ることの出来るのは、マラケシュで毎晩行われているエンターテイメントショー。

迷宮のような小路とバザール、様々な屋台や蛇使いなどの大道芸人でごったがえす死者の広場と呼ばれる大広場、タイムスリップしたような旧市街が訪れる人を魅了するマラケシュの中心から郊外へ。アラビアンナイトに出てきそうな宮殿の広大な中庭が会場となり、観客は中庭を望む席につき、モロッコ料理(有名なのはクスクスかな)の夕食から始まり、中東ならではの妖艶なベリーダンス、そして騎馬の曲乗りなどを堪能します。

宴も終盤となると伝統的な騎士の衣装に扮した騎馬隊が登場。横一列に隊形を組んだ騎馬隊が中庭を端から端へと一気に駆け抜け、端っこにたどり着いたところで急停止、騎士たちが銃を夜空へ向かって一斉に撃ち放す!!

モロッコの夜に、この幻想的な一幕が馬たちの勇ましい足音の中に繰り広げられるのがファンタジアの醍醐味でしょう。

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モロッコへ旅する際は、是非このファンタジアをお忘れなく。

ツアー旅行のオプションなどにもなるほど、知名度も上がり、ますますショー化している、またはショーとしての完成度が低い、など色々な意見も見られます。

一つ、観る人側がこの点を克服する方法があるとすれば、モロッコを旅して、モロッコの人々と触れ合って、そこが東京ディズニーランドではないことを確認して、自分がモロッコ人に最大限近づいた時点で、行ってみるといいんじゃないでしょうか。

その名のとおり、モロッコの幻想を味わうには、先進国から来た観光客としての自分を捨ててしまうこと、馬と騎士の世界に自分も入っていくことです!!