日本最西端の与那国島で一人と一頭から始まった南の島の馬暮らし。
そこに集まった馬好きな若者たちが沖縄中に散らばり、
それぞれの馬暮らしを始めています。





こどもとウマの可能性2

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 またしても間隔があいてしまいましたが・・・うみかぜホースファームのなんちゃって場長、ヒメでございます。   

 前回はこどもとウマの可能性について書き始めましたが、今回もその続きです。   

 マークンが与那国島で馬広場を始めたときから、ヨナグニウマはずーーーっと子供たちとかかわってきました。かれこれ・・・もう33年?34年? え? そんなに?  

 振り返ってみると、長い長い歴史です。必然的に、馬広場にかかわる人もずーっとコドモとウマにかかわり続けているのです。 

  

  与那国島では、島の子供たちが中心メンバーである「日曜町民乗馬教室」を毎週欠かさず、これも30年近くになるのかなあ? 続けていますし、島で一番 小さな比川小学校(なんと全校生徒10人未満! だから一人が一頭の馬を独占できるんです)には放課後に活動する乗馬クラブまであります。これはたぶん、始まってから16年ぐらいかな? 

 比川小学校の運動会では乗馬クラブのメンバーによる乗馬演技が毎年恒例となっていて、町民には大好評です。こうした子供たちの活動は、馬広場はボランティアで参加しています。そしてそれを経済的に支え続けてきたのが、馬広場の「あしながおじさん」「ファンクラブ」の方々なのです。本当に感謝、感謝しかありません。

 

 さて、10年前に本島にヨナグニウマ3頭を引き連れてやってきて、8年前に南城市に牧場をつくって、ようやく4年前に、本島でも小学校の馬クラブの活動が始まりました。 

 火付け役は、広場のあしながおじさんで、当時小学校の校長先生をなさっていたHさん。馬が大好きで、子供たちに馬が与える良い影響を知り尽くしている方なのです。

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   言葉を使わずに馬と「お話し」しているところ。みんな真剣ですねー

 

 今年で4年目に入りますが、毎年いろんな子供たちがいます。印象深いのは、いわゆる「ちょっと問題がある」ように見える子供たちです。不登校気味の子、発達障害かも?な子、 まったく関心を示さずずっと寝てる子(クラブ中も授業中も。家で寝てないのかなー?)・・・最初は、おっとっと、大丈夫かな? と思うこんな子たちですが、なんと全10回のクラブが終わるころには満面の笑み、発言も多くなり、行動も積極的になり、馬にもたれかかったり、足を踏まれそうなぐらいベッタリひっついて離れなかったり。その変わりっぷりがすごいんです。

 特別なことはしてないつもりなんですけどね・・・ただ、子供たちが安心して安全に馬とふれあえる環境を作ってあげて、ちょっとだけ意図があるプログラムをつ くって、まさにその場面で必要だな、と思われる最小限の声かけをしてあげるだけ。あとは、うちの優秀な馬たちがいい仕事をしてくれます(^^)/ 

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 「草、食べていいよ」 お話はロープと身振りで。ちゃんと伝わりましたよ。

 

 4年目の今年、第3回目の日は、言葉を使わずに馬とお話する方法を伝授しました(^^)/ うふふ、真剣な子供たちがかわいい~。

 さて、全10回が終わるころには、彼らは馬とどんなお話ができるようになるんでしょうね?