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日本最西端の与那国島で一人と一頭から始まった南の島の馬暮らし。
そこに集まった馬好きな若者たちが沖縄中に散らばり、
それぞれの馬暮らしを始めています。





馬に恋する若者が与那国島を目指すべき10の理由 ⑨

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理由その8 日本中の馬関係者が訪ねてくる

 

かつて東京にいた頃、私はいろいろな分野の第一人者の方にお話を聞いて文章にまとめる仕事をしていたことがあります。あるテーマを深く掘り下げたり、新しい視点を見つけたりするためには、まずはその世界を探求している専門家を「見つけること」、そしてその方にコンタクトをとって「会いに行くこと」が、仕事の重要な一部でした。

 

1350万人が住む東京という街は、多種多様な人に会うことができるという意味で、たいへんすぐれた場所だと思っていました。

 

一方、与那国島は人口1500人の小さな離島です。外から人が来るにしても、飛行機や船を乗り継ぐしかない、時間もお金もかる不便な土地です。当然、新しい出会いの機会は少なくなるはずなのですが・・・

 

こと「馬」というテーマに限っていえば、驚くほど多種多様な方とお会いする機会に恵まれます。なぜなら、このような不便なところにも関わらず、馬に関わる方が次々に島を訪れてくださるからです。日本中から、時には国外からも。

 

乗馬を趣味として楽しんでいる方はもちろんのこと、インストラクター、トレーナー、競走馬の騎手、調教師、生産牧場の方、馬の獣医さん、馬術関係の方々、馬の研究をしておられる大学の方々(動物学、行動学、コミュニケーション、臨床など分野もいろいろ)、教育関係者、写真家、メディアの方々・・・

 

言うまでもなく、これは、与那国馬という希有な存在のおかげです。馬に関わっている方の多くが、一度はうわさに聞いた与那国馬に会ってみたい、一緒に海で遊んでみたい、大自然の中を走ってみたい、研究してみたい、と思われるようなのですね。日本の在来馬としては自然に近い形で残っていること、与那国が日本の最西端であり国境の島であること、「広場」が多様性を受け入れる自由でオープンな文化であることもきっと関係しているのでしょう。

 

東京で目的をもって人に会うためには、それなりのエネルギーやプロセスや(時にはある種の技術も)必要でした。ところが与那国にいると、こちらがなーんにもしなくても、意図すらしなくても、あちらから訪ねてきてくださる。しかも、この島のリズムというか、すきまがある感じというか、双方リラックスして、うかうかした気分で「馬話」に花を咲かせることができる感覚があります。

 

ちっぽけな島なのに、なぜか馬関係者が集まってくる。不思議なことです。もしかして馬の神様に愛されている土地なのかなーなんて思ったりしています。