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日本最西端の与那国島で一人と一頭から始まった南の島の馬暮らし。
そこに集まった馬好きな若者たちが沖縄中に散らばり、
それぞれの馬暮らしを始めています。





二世代目助っ人

久野マサテル

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 南に住む馬たちにとって夏は過酷だ、そしてスタッフ達にも。
しかし我々は発見した、海の中での乗馬を。人も馬も海の中で「きもちいい!」

 しかし今年は来ませんね台風。発生してもほとんどが本州ですね。
なおのこと気になります、でかい台風が来るのではないかと。
思い出したくもありません与那国島を襲った去年の台風・・・。

 読者の皆様、残暑お見舞い申し上げます。
睡眠一番!早寝早起き朝ごはんでどうぞ乗り切ってください。

 長らく投稿をお休みしてました、金曜日担当の親方です。
人生休まること有りませんね、もう僕は身も心もボロボロです(ちょっとオーバーかな?)。でも薄暗い明け方から浮かび上がる馬たちを眺めることは、本当に癒されます。皆様も一度は体験しませんか?

 さて「唐獅子」その6、題して「二世代目助っ人」

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 一頭のヨナグニウマから始まった馬暮らしは、気が付けば頭数も増え、ヨナグニウマの保存と活用を目的にした民間非営利団体となり、スタッフも数人抱えるようになった。そして7年前には沖縄本島にも活動拠点を持つに至った。しかしここまでになったのも、実は「助っ人」と呼ばれるボランティアのおかげだ。その数はこれまでで、のべ二百人、三百人、いや、もっとかもしれない。当初は牧場作りのための荒れ地の伐採をやり、未調教の馬に乗ったり、かなりワイルドな生活だった。それでもみんな元気いっぱいに楽しんだ。
 そんな助っ人の中の一人で、飛び切り好奇心に満ち、元気な女性がいた。ある日、畔の草刈りをしていたら、突然「ぎゃぁ!」と悲鳴が聞こえた。切り倒したクワズイモを舐めたのだ。クワズイモには猛毒がある。あまりにも白くて美味しそうだったから舐めたと。病院に連れて行ったものの、口から喉にかけてただれ、辛そうだった。それから何日も、涙を流しながらご飯を丸のみする過酷な日々があった様に記憶する。
そんな彼女も島を出て結婚。助っ人時代から一五年が過ぎていた。そしてこの夏休み、中学生になった彼女の子供が「助っ人二世」として沖縄本島の牧場にやって来た。
 友人と二名でやって来た「助っ人二世」は、牧場で2週間過ごした。「職場体験」という目的での滞在だったので、容赦なくスタッフと同じか、それ以上に働いてもらった。朝はラジオ体操で始まり(おやおや、今の子はラジオ体操も知らないぞ!)馬の世話、草刈、海でのお客様乗馬の手伝い(主に馬糞拾い)。その後には、時々馬から鞍を下ろして、裸馬に乗っかってのお楽しみ乗馬。何を教えるでもなく、ただ浜を走らせた。
 そして夕食。一緒に作って、一緒に食べて語り合って、疲れて寝た。時には僕の雷も落ちた。似てる似てる、彼のしぐさ、考え、顔つき、母にそっくり。
馬に尽くす労働は、人の心の奥底にくっきりとした蹄跡を残す。さて彼の子が「助っ人三世」として来る日まで、馬暮らし頑張るとしよう。

 *これは昨年の9月9日付の沖縄タイムスの「唐獅子」のコーナーに記載されたものです。それからちょうど1年、この若者は中卒で沖縄よりもっと南の島に旅発った。なんだか楽園の島があるらしい。いいなー、俺も行きたい。