日本最西端の与那国島で一人と一頭から始まった南の島の馬暮らし。
そこに集まった馬好きな若者たちが沖縄中に散らばり、
それぞれの馬暮らしを始めています。





こどもとウマの可能性3 ウマがつくる小さなコミュニティ

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 時が経つのは早すぎますね。前回投稿してから、もうひと月! 
 感覚的には、1週間ぐらいな感じなんですが(-_-;)  
 今は大学から実習生が来ているので、少し現場を離れられて一息です。  
 
 さて、こどもとウマの可能性について、またその発展形について、
今回もツラツラと、とりとめもなく。  

 与那国時代からの日曜町民乗馬教室、比川小学校の馬授業や馬クラブ、と
やってきて、本島に来てからも「沖縄こどもの国」で初の馬クラブを
立ち上げました。ちょうど10年前ぐらいかな?
 
 南城市に引っ越してからもこの馬クラブは続いていて、遠くは那覇
浦添からもずっと通ってきてくれています。新しい子もずいぶん入りましたが、
古い子はもう10年も続けていることになりますね。素晴らしいことです。
 
 馬クラブは小学生の中学年・高学年が対象(馬もちっちゃいしね)なのですが、
中学になっても続けたい子が多く、小学生から参加している子は、中2までは
希望により続けてもいい、ということになってます。
 中3になったら受験もあることだし、ひとまず引退。その後は馬クラブの
ボランティアさんになります。OBボランティアさんですね。
 今のところ、OBで定期的に手伝ってくれるのは2,3名。もうみんな、
高校生です。女の子は小さい子たちの面倒をよく見てくれて、男の子たちは
ペンキ塗りや施設の修繕、畑作業も手伝ってくれたりと、とても助かっています。

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 みんなここの場所が好きで、寮生活やアルバイトで忙しくしていても、
来られる時には顔を出してくれます。引っ越して遠くにいってしまった子を除いて、
卒業生のほぼ全員がOBで手伝ってくれているのは、スタッフにとってとても
嬉しいことなのです。
 
 このクラブのもう一つの特徴は、参加の子供たちだけでなく、家族も一緒に
遊べること。 参加者の小さな兄弟たちも、猫や犬、アヒル、ヤギ、鶏と、
牧場という環境のなかでワイルドに遊びます。親御さんたちも、時間のある時は
こうした兄弟たちの面倒を見たり、草刈りを手伝ってくださったり、親御さん同士で
情報交換をしたり子育て相談をしたりと、和気あいあいとそれぞれの時間を
楽しんでいます。
 

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 この小さなコミュニティが、数少ないスタッフを支え、間接的に馬たちも
支えてくれているのです。こどもとウマが中心の馬クラブではありますが、
そこから子供たち兄弟、家族、また家族同士へのつながりへと発展していきます。

 このコミュニティには時折、いわゆる「旅の人」という外部からの刺激も
入ってきます。内地の大学から来る実習生、世界中から来るウーファーたち、
また競馬など馬の世界で活躍している人たちです。
 こうした「新しい人」が入れ代わり立ち代わりやってくるので、
子供たちには必ず自己紹介をしてもらいます。この自己紹介、最初はみんな
蚊の鳴くような声でボソボソしゃべっていたのですが、この頃はとても
こなれたものになってきました。多い時期は毎週のように新しい人がやってくる
ので、当然ですね(^_-)-☆ 

 ヨナグニウマ、という馬がいるからこそ、こうした刺激も子供たちに与えられる
のですね。馬が人を呼び寄せ、こうしたダイナミックなコミュニティまで
つくってしまう力は、ホント、すごいと思います。

 さて、ここまで書いて、もう瞼が重くなってきました。
 夏場の肉体労働者は、夜はなかなか頭がまわりません(*_*;
 とりとめもないブログ、失礼しました~。
 この続きは、また今度!

 

 うみかぜホースファーム

 なんちゃって場長、ヒメこと中川美和子 でした。