日本最西端の与那国島で一人と一頭から始まった南の島の馬暮らし。
そこに集まった馬好きな若者たちが沖縄中に散らばり、
それぞれの馬暮らしを始めています。





石垣島馬広場の朝倉です。

はじめまして、石垣島馬広場の朝倉隆介と申します。月曜日はうちが担当になりましたので、よろしくお願い致します。

さて、何を書こうかどうしようか悩みますが…。とりあえず第一回は僕の馬との出会いと与那国へ行った経緯を書こうと思います。

第二回は与那国での7年間の馬暮らし、第三回は現在の石垣島での馬暮らしといきましょうか。

基本的に僕は馬に関する失敗談や迷いや葛藤など書いて、みなさんの役に立てればと思います。まぁサラッと読み流して下さい。


①最初の馬の記憶
僕の出身は千葉県富里市というところです。知ってる人は知ってると思いますが実は馬産地なんです。実家のすぐ近所には牧場がたくさんあり乗馬クラブや競馬の育成生産牧場などたくさんあります。

幼稚園の頃に遠足か何かで馬を見に行ったのを覚えてます。でもその頃から馬が好きだったわけではなく、近くに馬がいるんだという程度。じゃいつ馬に目覚めたのでしょうか。

②馬に目覚める~記憶の隅へ
さて、時は流れて中学生。友達の家に遊びに行ったら一本のゲームがありました。

ダービースタリオン

そう僕世代の人なら分かる『ダビスタ』です!いわゆる競馬ゲーム。みごとにハマりました…。なんでハマったかわかりませんが、とにかくやり込みましたね。そして実際の競馬にも興味が出てテレビで見るようにもなります。それを見てた父親がある日、東京競馬場へ連れてってくれることに。初めて見るおっきくてキレイな競走馬。レースでは地鳴りを立てて走りかっこよく馬を追うジョッキーに一目惚れ。初めて馬に乗りたい!ジョッキーになってみたい!と思う瞬間でした。

中学3年で進路を決める時がきました。当時はインターネットなどなかったので本でどうしたらジョッキーになれるか調べました。競馬学校で受験して合格したら3年でなれる。受験資格は体重46kg以下だったかな?でも当時は56kg…。なぜか入って痩せればいいと思い競馬学校に受験したいと電話。その電話かけるも相当勇気を出して電話したのを覚えてます。競馬は好きでしたが全くの未知の世界だったので。で、結局は受験はとっくに終わりましたとの返事…。そこでつぎに考えたのは高校には行かず牧場で働きまた競馬学校を受験する計画でした。

ですが、これは親の高校には行きなさいという説得で普通に実家から歩いて10分の目の前の高校へ。そこからはギターとバンドに目覚め、馬はしばらく心の隅っこに追いやって忘れてしまいます。

そして10年後、再び馬に目覚める時がきます。

③再び馬に目覚める
高校卒業後、プロのバンドマンを目指し諦め、沖縄でスキューバダイビングの仕事もするも挫折し25歳になり自分の将来が不安になります。もやもやした日々を送りながら図書館で見た競馬雑誌にこんな記事がありました。

馬の学校。1年間で馬のプロを養成。オーストラリアでジョッキーになれる。

見た瞬間にこれだ!と思いました。しかも実家の近く。でもこの歳で大丈夫か?もう就職して安定した仕事したほうがいいんじゃないか?すごく悩み葛藤しました。その時に考えたのが15歳の頃の自分に聞いてなにがしたいのか。選択肢は普通に就職、再びダイビング業界に戻る、馬の仕事の三つ。そこでやっぱり自分は馬のことをしたいと再確認したのです。

バンドにハマってすっかり忘れてたはずの馬が実はずっと心の隅に残ってました。

それからは、車を売りギターの機材を売り親にも頼み込んでなんとか乗馬学校へ入学します。ちなみに民間の乗馬学校で競馬学校ではありません。

ですが、ここでも僕は挫折します。テレビで見てた競馬の世界と実際の馬の仕事は全く違うものでした。馬を上手く動かせない、走られ振り落とされ、先生には怒られ、1日の大半は厩舎掃除や馬の手入れ。実際の牧場は朝が早く休みもなく給料も少なく危険も伴う仕事。考えたくなかったけど自分の考えが甘かったと思うときもありました。オーストラリアでジョッキーという夢はいつしかなくなってました。

そしていざ就職はどこにするかとなった時に、求人表一覧の一番最後に『ヨナグニウマふれあい広場』が出てくるのです。

沖縄が好きだったので調べて面白そうだったのですが、調べた時はすでに他の人に決まってました。他の沖縄の牧場も調べましたが、どこも雇ってくれず最後にダメもとで与那国に電話します。

そこで親方まーくんとの最初の出会いをするわけです!そこでスタッフ見習いからでいいからやらせてもらえないか聞くと、とりあえず1ヶ月来てやってみてからということになり、僕は与那国がどこなのかよく分からずのまま飛行機に乗り与那国へ行くのでした~。

つづく

あ~長くなりすぎましたね…。最後まで読んでいただきありがとうございます。こんな内容でもいいのかな…?

ではまた来週。